三人でランチ

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三人でランチ

「おい、ハル、大丈夫なのか?あいつ、アキヒロだっけ?ポーカーフェイスでなに考えてるかわかんねぇやつだし。いつもチャラチャラした女の子達に囲まれていつもハーレムだし。そんな別世界のやつが何でお前なんかに構うんだ?なんかヤバい目的でもあるんじゃねぇの?」 隆太が深刻な顔で僕にそう呟いた。 「ヤバい目的?」 「ほら、例えばなんか金銭的な事とか?なんか売り付けたりされなかった?ハルはお人好しで、すぐに人を信じるし、騙されやすそうだもんな。」 「ないよ、そんなの。隆太の考えすぎじゃない?いつもの心配性が発動しちゃった?」 「じゃあ、あれだ。へんな宗教とかに勧誘されなかった?」 「それもない。」 昼休み。あの彼がそんな話をしてた僕たちに近づいてくる。 何を言うのかと思ったら。 「メシ、今日も学食に食いに行く?」 僕がいつも学食に行くからかな。そうやって僕に聞いてきた。 「うん。」 すると。 「よし、俺も行く。」 といって僕についてきた。 え?何これ、もしかして僕たち、これから一緒に仲良くランチですか?? 「おごるよ、昨日のお詫び。」 僕の隣を歩きながらアキヒロ君がそういった。 「え?お詫びするなら、僕の方じゃない?口のなか、怪我させたんだし。」 「いいから。今日はおごらせてよ。日替わりAでいいよな?Bの魚より肉だろ?お前もそれでいいな?」 「う、うん…」 隆太には選択権は無いらしい。 僕が食券を買おうとしてたら彼が強引に千円札を入れてきた。
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