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「ほら。いいから!」
「あり、がと…」
隆太の分もアキヒロ君がまとめて払ってくれた。
僕とアキヒロ君と。そしていつものように僕の保護者ヅラした隆太と。三人でランチタイムだ。
「お前ら、いつも一緒だな?」
「え?」
「なんでお前、いつもこいつの側にいるの?」
彼が隆太を睨み付ける。
「え?あれ?俺、もしかして邪魔だった?」
隆太が焦って苦笑い。
「別に、そんなことねぇけど…」
そうは言いつつ、アキヒロ君は僕の顔ばっかりチラチラ見てくる。空気を察した隆太はさっさと食べて先に引き上げていった。
「ごちそうさま。じゃあ、お先!」
隆太が早歩きで去っていく。
「追い払っちゃったかな、俺…。」
ボソッと呟く彼の顔がまた少し照れてこっちを見つめてくる。
「あのさ、もしかして、お前らって、マジで付き合ってる?」
「え?」
「どう見ても付き合ってるよな、お前ら…」
「な、何を言うんだよ、急に。そんなわけ、ないだろ?」
「そう、か…?」
なに?僕を誘っといて話って、それ?
いまいち彼の事がよくわからない。
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