めちゃくちゃ過ぎるだろ

1/2
前へ
/11ページ
次へ

めちゃくちゃ過ぎるだろ

放課後、詳しい話を聞くために藤代さんファストフード店に居る。 奥の窓側の席に2人で座って。 僕はハンバーガーとポテトを食べながら聞いていた。 「何で藤代さんは、スグルなんかに目をつけられてるの」 「有紀でいいよ。仲良くしよう」 「いや、仲良くないのに呼び捨てにするのは……」 「仲良くなるの。じゃなきゃボディガードの意味ないじゃん」 仲良くしなくたって、ボディガードは出来るだろ、と言いたくなるのを抑えた。 藤代さん、美人だから仲良くしておくことにしよう。まあ、好みのタイプではないけどね。 飲み物を飲む仕草を見ていると、本当に可愛らしい女子。 イチゴ味のシェイクが好きで必ず頼んでいるらしい。さっき、注文の時聞いた。シェイクを持っている手を見てみると、爪が綺麗に整えられていてツヤもある。 ボーイッシュに見えた雰囲気も、近くに居るとまるっきり女の子に思える。 だって身体つきが華奢で女の子らしいし、やっぱり胸が大きい。 藤代さんみたいなのがスグルの好みなんだろうか。だから狙われてんのかな。 「あのね、佐枝君……じゃなかった。ハルキ君、あたし強い男が好きなんだ」 強い男が好き、ね。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加