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「アルテミスNo.1ですよ?マネージャーとしてそれくらいさせて下さい」 「まぁ、千鶴ちゃんにとっては仕事、だよね」 「え、」 「そろそろ戻るよ、これからアフターだから」 そう言うと腕の力を緩め、肩に手を置かれ距離が生まれた。 「あ、はい。まだ2日あるので無理なさらないで下さいね」 「うん、ありがとう。明日もよろしくね」 「はい、全力でサポートします」 まるで抱きしめたことをなんて無かったかのように振る舞うハルトさん ただ嬉しかったを表現したいハグだったのかな? ハルトさんがドアに手をかけたのを確認して、私も仕事に戻ろうとモニター前のイスの背もたれに手をかけた瞬間、 「今年は最高の誕生日になりそうだよ」 首に腕を回され、耳元で囁き、頬に口付けの置き土産を残していった。 え……今何が起きたの? 振り向く余裕も時間もなく、まるで夢?と思うくらい一瞬の出来事だった。 頬に手を当てれば、その感触が残っているような気がして… 思い出しただけで顔が紅くなったのがわかる。 もうっ、年上を揶揄うのはやめてよね こういうことご無沙汰すぎて過剰に反応しちゃうんだから この部屋での一部始終と自分の顔を手で仰ぎ、さ、仕事仕事と言っている私をあるホストが見ていたなんて知る由もなかった。
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