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しゅんと肩を落とす紫苑は、きっとあざと確信犯。
身体の向きをくるりと反転させた灯が、ご機嫌を取ろうとキスマークをつけていくと、表情が笑顔に一変した。
「(かわいいけど、喉仏でてる……)」
首筋、肩甲骨、鎖骨、と濡れた手で灯は順番に肌をなぞっていく。引き締まってる均等のとれた身体だ。
期待に満ちた瞳に見下ろされながら、鬱血痕を残していくと、紫苑の腹筋がピクリと揺れた。
「(いま、おっぱいみてるな……)」
どれだけ紫苑がかわいく思えても、身体は成熟した男の人だし、下心だってちゃんとある。
紫苑の太ももに跨って座っている灯は、体格差をもろに感じつつ、泡の隙間から下半身をチラ見した。
規格外ではないけど、平均よりはビックなサイズ。
「えっ! な、なんで触るの……!」
「とくに理由はない」
「うっ、あ、元気になっちゃうから!」
「手遅れでは?」
「あっ、まっ、て……んんっ」
ほんの少し、灯の指先が先端に触れただけで、反応を示した紫苑はちょろい。
濡れて髪がオールバックになっている無防備な紫苑のおでこに、灯は一度キスを落として、手の中で膨らむものを上下に扱いた。
「えっ、あ、ちょ……っ」
ぱしゃん、お湯が跳ねる。
どうせ泡風呂えっちしたいんだろうし、なんて解釈をしていた灯は、手を緩めず紫苑に刺激を与え続けた。
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