6人が本棚に入れています
本棚に追加
ねえェッ誘拐して
「ねえェッ誘拐して!」
彼女は無邪気に笑みを浮かべ、可愛らしくボクに頼んできた。
まるで天使のような微笑みだ。
「はァ?」誘拐しろだって。
なんというオファーだろう。
ボクはあ然として即座に反応も出来ない。
彼女の名前はアンジェラ。
悪の秘密結社の首領ベガ閣下の愛娘だ。
アンジェラと言う名前の通り、天使のように可愛らしいが気性が激しくワガママで困ってしまう。
「なにしてるのよ。ポチ。今すぐ誘拐して」
アンジェラが少し不機嫌そうにボクに命じた。
まるで誘拐しないボクの方が悪いとでも言うようだ。
「えェ?」
あまりの突然の要求にボクの頭はパニック寸前だ。
最初のコメントを投稿しよう!