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you & me
君が起きて、ご飯を食べて、顔を洗って、歯を磨いて、着替えて、仕事に行く。
うんと働いて、買い物もして、ただいまって言って帰ってくる。
僕はお疲れ様と言って迎えて、一緒の時間を過ごしている。
君が君でいられる時間を僕はつくってあげたかった。
この時間は、かけがえのない僕の時間でもあるから。
例えばだけど、僕が死ぬ直前に思い出すとしたら、君の笑顔だと思う。
そう冗談っぽく言ったら、君はほんとうに悲しそうな顔をした。
頬をつねられ、僕はごめんて謝った。
なんてことのない、記念日ですらない今日は、なんだか温かくて、ちょっぴり切ないような、不思議な日だった。
まだ、最後は来ないでほしいな。
この愛おしい時間が長く続くよう、心の中で願う僕を呼ぶ君。
ぼーっとする僕を少し笑いながら心配してくれた。
僕の記憶にまた、君との思い出ができた。
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