出会い

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「実家が猟師で、三代目なんだけど。それだけじゃ食えないからさ。俺は会社員やってんの」 「猟師…」 「そ。一応、解体とかも出来るんだよね。鹿とか猪とか」 呆気にとられていると、マサミチはにっこり笑って白い歯を見せた。 私たちは休憩のたびに話すようになった。 ちょうどバックルームに人がいない時間帯にタイミングが合い、だいたい2人で過ごすことが多かった。 「徳永さんて、地元?」 「いえ、夫の地元です。生まれてからずっと市内らしいです。私は他県なんで」 「そうなんだ。俺も同じ、奥さんが地元」 「へー、そうなんですか。あんまり大きいところじゃないから、知り合いだったりして」 そんな会話をした覚えがある。
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