ずるいです。

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「じゃぁっ…私、祥太郎さんと、仲良くなりたいです…!」 結構大胆なことを言っているとは分かっているけど、これくらい言わないと、この人の心には近づけない気がした。 言った後で、物凄く顔が熱くなる。 かなり勇気を出して言ったのに、目の前のこの人はキョトン顔。 「もう結構仲良いじゃん」 「え」 「今一緒に帰ってるし」 「………」 いや、そうだけど… そうじゃなくて… ……ん?でも今普通に2人きりだよね。 飲み会終わりに、当たり前のように送ってくれてるし… あれ?もしかして私たち、いい感じなの? 急にドキドキしてきたところで、私の家の前に着いた。 「マンションじゃん」 「マンションです…」 「さすが、いんふるえんさー」 「…最近覚えた言葉を使いましたね?」 「ふ、バレた」 そう言って笑う彼は、初対面の頃よりは心を許してくれているような気はする。 祥太郎さんのことだから、普通に送ってもらって、はいさよならだと思ってたけど。 もしかして、もしかしちゃったり…?!
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