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「なんか騒ぎになってたみたいだけどsanaちゃん大丈夫っ?」
遅れてサワさんがやって来て、そう心配してくれた。
「あ、平気です…祥太郎さんが声かけてくれて」
そう言うと、ちらっとサワさんが祥太郎さんを横目で見る。
「…お前何したの」
「別に、伊都って言ったら相手が固まってただけ」
「?!……そりゃ戦意喪失するわな…」
言いながら祥太郎さんの隣に座るサワさん。
「つーかなんでお前がsanaちゃん名前で呼ぶんだよ」
「なんでって…伊都が、」
「っああぁぁ、そろそろ教授来そうなのでお喋りやめましょっ…?」
言ってくれるな。と引き攣った笑顔で祥太郎さんを制すと、首を傾げながらも口を閉じてくれた。
危ない危ない…
私が呼んでって言った、なんて、そんなことバラされたら、私が祥太郎さんのこと好きって言ってるようなもんじゃん…
まぁもうサワさんにはバレてるかもしれないけど…
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