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「…あ、そういえば祥太郎さん」
「お喋りやめるんじゃないのかよ」
「教授遅れてるみたいなんでセーフです」
「あ、そ…。で、何?」
机に顎を乗せてプリントに落書きしてる祥太郎さん。…テニスボール書いてる。
「なんで連絡返してくれないんですか…。もしかして質問も未読スルーな感じですか…」
「いや、質問は返す時もあるよ。でも伊都は今日会うしいいかと思って」
「よくないですっ」
「なんでだよ。別に俺いなくてもテニス教えれるやつ他にもいるって」
〜っ私は祥太郎さんに教えてもらいたいんです…!!
なんていう下心丸出しの発言は喉にとどめておくことしかできない。
ちょうど教授もやって来て、何も言えずに講義が始まってしまう。
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