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「もう一回してもいい?」
すり寄られ耳元に熱い息が掛かる。直接鼓膜を震わす甘い誘惑に目の前の身体を掻き抱いた。
「それじゃあできないよ?」
腕の中でくすくすと笑う深月さん。すみません、と慌てて腕を解く。手首を掴まれて再び深月さんの背中へ導かれた。
「嬉しかったからやめないで」
背中に手のひらを添える。吐息が混ざる距離で見つめ合った。
唇が重なる。やっぱり柔らかい。リップ音を鳴らしながら啄むようなキスを繰り返した。
「深月さん」
名前を呼ぶと唇同士が離れて微かに隙間ができる。
「なに?」
「すげー気持ちいいです」
「うん、そうだね。もっと気持ちいいことしよ」
触れ合うだけのキスではなく、舌が差し込まれた。舌を擦り合わせて絡め合う。唇が触れ合うだけで気持ちいいのに、口内で響く水音や温かな舌の感触にとろけてしまいそうだ。
じわじわと下腹部に熱が集まる。夢中になって貪り合った。
角度を変えてはお互いの甘い声が静かな部屋に響く。
深いキスをしたまま、深月さんに押し倒された。背中がベッドに沈む。
唇を離し、両手をベッドに付いた深月さんが俺を見下ろす。
「きつそうだね」
顔の横にあった深月さんの片手が焦らすようにゆっくりと首から下へ身体を這い、ズボンの上からパンパンになっている性器を撫でる。
「……当たり前です」
恥ずかしさで顔を逸らした。
「僕もだよ。もう我慢できない」
俺の身体に跨って服を脱ぐ深月さんに見惚れる。晒された肌へ無意識に手が伸びた。滑らかな肌に指を這わすと、くすぐったそうに身を捩る。
「久志くんが来る前に準備したから挿れて」
「……準備? 深月さんが自分で?」
「うん、そうだよ」
エロすぎて鼻血が出そう。
「久志くんも脱ご?」
服の裾を引き上げられる。手をついて身体を起こすと、俺の足を跨ぐ深月さんが脱がせてくれた。
ギュッと抱きつかれ、触れる肌が心地良い。
「下も脱ごうか」
深月さんが俺の足から下りる。手際よくズボンと下着を一緒に脱がされた。俺も深月さんの下を脱がせる。
深月さんが枕の下からローションとコンドームを取り出した。
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