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狭苦しい首元を解放するように一つ目のボタンを倣って外していく。
「白か。…君に良く似合う、綺麗な色だね」
胸元を形どるレース。着痩せしやすいからか、わかりにくいけれど。その下で窮屈そうに白い肌が寄せ合って谷間を作っている。
作られたその線に沿って舌を這わされば、甘ったるく癖になりそうな味が染み渡り。躊躇いもなく覆い隠しているそれをずりあげた。
背徳感も、罪悪感も何一つなかった。
自分の心の裡を占めているのは、その白さを誰にも悟られないように穢すことだけだから。
「…さすがに痕はつけたらマズいよね。バレるだろうし」
本音を言うならば、鬱血痕で埋め尽くすだけではなく噛み跡だって印したいと言うのに。それはまだ、現時点での関係性ではお預けだ。
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