カフェ

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横を見るともう2人とも食べ終わったようで、また田口さんを交えての談笑が始まっていた。 ー・・早く食べなきゃ! 少し急ぎ足で食べていると 「あかり、ゆっくりでいい」 突然凪さんから声が掛かりびっくりして口に運ぼうとしていたスプーンが途中で止まる。 「俺たちのことは気にするな。よく噛んで食べろ」 「・・うん」 大口開けたまま一旦停止の恥ずかしい姿を見られてしまった・・。 凪さんには醜態を晒しっぱなし。 今更取り繕っても仕方ないと思いつつ、こんな私にも一応女心というものがあるわけで・・。 ー・・これからは気を付けよう。 凪さんは周囲のことをよく見ていると思う。 気が付くというか、鋭いというか・・。 そういった抜かりなさのようなものを感じる。
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