カフェ

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今日こそはベッドでゆっくり休もうと、重い身体を起こして移動する。 そして黒く重いカーテンを開けた。 この寝室からは一面の海が羨望できる。 俺は海が好きだ。 穏やかな海だろうが荒れ狂った海だろうがずっと見ていられる。 この窓があるから俺はこの物件にした。 ベッドに横になり海を見ながら眠ること、それが俺にとって一番穏やかでいられるひと時だ。 しかし今日の海は少し違っていた。 「こんな時間に女・・?」 薄着の女が1人、波打際で佇んでいる。 女はしばらく立っていたかと思うと歩き出し、海の中へと入っていく。
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