カフェ

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ー・・今夜もか。 「なさい・・ごめんなさ・・わたしが、・・わるいこ、だから・・ごめんなさい・・」 毎晩こうやって泣きながらうなされている。 額に掛かっている髪を払い除けて熱を確認するも至って平熱。 熱が高いせいかと思っていたが、どうやら違うようだな。 「あかり。大丈夫だ俺がいる・・大丈夫だ」 隣に潜り込み抱きしめ、背中をポンポンと規則正しく叩いてやる。 しばらくそうしていると徐々に落ち着いて穏やかな寝息に戻っていく。 落ち着いたことを確認して立ち上がると、統はドアに背を預けて立っていた。 「ほんとに大丈夫なのかよ・・」 統の心配はわかる。 だがもう後には退けない。
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