追っ手

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追っ手

ー・・あれ、動けない。 苦しさを感じて目が覚めた。 「凪・・さん・・!?」 ドアップで目の前にある凪さんの顔にギョッとした。 どうやら私は凪さんの抱き枕になっているらしい。 そして昨日どうやってここまで来たのか全く覚えていない。 ―・・きっと車内で寝てしまったんだ。 ここは凪さんのベッドで、凪さんが寝るのは至極当然。 キングサイズのベッドは2人で寝転んでもまだまだ余裕がある。 ー・・寝顔もとてもキレイ。 なんだかずるい。 声をかけようとして、思いとどまった。 きっと、いや絶対に。 私のことで疲れている。 少し動けないぐらい、別になんともない。
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