12人が本棚に入れています
本棚に追加
昨日買ってもらった服の中から、薄ピンクのシャツと白いセーター、チャコールグレーのパンツを着ることにした。
シャツのボタンを2つ開けて出て行くと
「あかり、外は寒い」
凪さんに少し険しい顔で1つ閉められた。
それから足の消毒もしてもらった。
「だいぶ塞がってきたな。もう染みないか?」
「うん平気」
「ならこれで最後だ。腹の打撲はどうだ?」
ペラッと服をめくられて貼りっぱなしだった湿布を取る。
まだら模様に変わりはなかったけれど、あまり痛くもないし生活に支障はなかった。
「もう大丈夫」
「そうか?ならこっちもこれで最後だ」
真新しい湿布が再び貼られる。
過保護気味な凪さんが面白くてちょっと笑ってしまった。
父の記憶はないけれど、きっとこんな感じなんだろうな。
「あかり、出るぞ」
「あ、はーい!」
最初のコメントを投稿しよう!