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その横でハルが煌生の首の後ろに手を回して、ほっぺにチュッとキスをした。
「なっ!?な、ななななな、なっ!?」
「あたしの初チューお返し」
「お、お返し?!」
「なんならリップにする?」
「はぁー!?し、しないよっ!」
「しないの?」
「…うっ、」
「いいの?ほんとに?」
「…っ、」
「こーき?」
「…お、」
「お?」
「大人になるまでとっとく…」
「お、おおおお大人になったらするのね!?」
「しちゃうのね!?」
「それは確かにその方がいいな。キスどころじゃ止まらないのが普通だ。分かってるだろうけど避妊だけはちゃんと」
「侑生、急に乗り気になるのやめて」
「さーせん」
こそこそとそんなやり取りをする私達に煌生とハルは見向きもせず、完璧に自分達の世界に入っていた。
二人を囲む空気がピンク色に見えて、まるで私達の邪魔をしてくれるなと言っているみたいだ。
煌生に抱きついたままのハルと、顔を真っ赤にしながらされるがままの煌生は、二人とも同じくらいとても幸せそうに見えた。
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