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ハルと煌生はすぐそばの桜の木の下に並んで座る。
さりげなく観察していると、ハルが何かの包みを煌生に差し出した。
それを受け取った煌生が一瞬だけ固まって、すぐに嬉しそうに微笑むと、包みを丁寧に開けていった。
「何かな、あれ」
「ああ、指輪」
「え?」
私の疑問にあっさりと答えた侑生は、「指輪」とまた同じ単語を繰り返した。
「なんで知ってるの?」
「この前ハルに『ピアスの礼がしたい』って相談されたんだ。で、ハルの父親がよくつけてたブランドがあるから調べて欲しいって言われて。ちなみにプラチナがいいという要望付きだ」
「さ、さすがトップモデルの娘」
「大人になったらつけれるように俺の人差し指に嵌まるサイズにしといた。それまでは首にでもつけとけばいいんじゃないか。ってことでチェーンもついてる」
「わずか五歳と七歳にしてアクセサリー交換するなんて今時の子はませてるな〜」
ジュースを飲みながらのんびりと話す斗真に、皐月が「いや」と首を振る。
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