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「…何考えてる?」
下を向いて黙っている私に、彼方が囁いてくる。
甘い声色が耳元に響いて、ぞわりと身震いした。
「なん、にも」
「ふーん…隠すんだ?真白は悪い子だね」
する、と太腿に手を這わされ、体が震えた。
足の付け根の際どいところを行ったり来たりする意地悪な指先に、つい息が乱れてしまう。
「っや、今日は、しないって…!」
「んー?するとは言ってないけど、しないとも言ってないよ?」
「な、っ」
あっという間にベッドに引きずり込まれ、ポイポイっと服を脱がすその手際の良いこと。
「待っ、今日ボロ下着だから…っ」
「見られたくないの?」
隠しながらこくこくと頷く。
てっきりやめてくれるのかと思えば、パチンと一瞬でブラのホックを外された。
「〜っ?!」
「じゃぁさっさと脱げばいいんじゃない?」
「っな、なんでそうなるのっ」
「ほらお尻上げて。下も脱がしてあげる」
「だめ…っ」
「早くしないと、もっと意地悪するけどいいの?」
「〜っ」
そんな風に言われると、従うしかなくなってしまう。
結局、あっという間に全裸にさせられた。
それなのに彼方はまだ服を一つも脱いでない。
なにこの滑稽な図は…
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