なんとかなら、ない

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なんとかなら、ない

朝のラッシュは苦手だけど近くで見守って くれている大好きな采季くんがいるから 毎日頑張れるんだ だけど一緒に登校している訳ではない 学校で私達の関係は秘密にしているから 昇降口で靴を履き替えていると女の子達の悲鳴が 聞こえ始めてきた 「キャー今、目が合ったー」 「今日もゆるさがあってイイよね〜」 「ねえ、声かけようよ〜」 そんな会話を聞きながら教室に向かうと 更に女の子達が増えてきた 少し後ろから歩いて来る采季くんに向かって 取り囲む様に押し寄せられるとその中の誰かと ぶつかってしまい転んで膝を打ってしまった 「ちょっと〜そこにいると邪魔なんだけど」 「ダルイさんじゃない、朝からダル〜あはは」 立ち上がってバックを拾い教室に入って 席に座ると小華(こはな)ちゃんが来てくれた
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