なんとかなら、ない

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小華ちゃんは明るくて、ハキハキしていて 人気もあるんだよね 人と話すのが苦手な私は小華ちゃんとだけは 話せる唯一の友達で采季くんとの事も知って いるんだ 「おはよー涼ちゃん」 「おはよう」 「朝からゆるプリの視界に入ろうとする女子達の 熱気が凄いねー涼ちゃんがカノ」 「小華ちゃんっ」 「ごっごめん、 絶対に言ってはいけないワードだね」 「ううん、私の方こそごめんね」 担任の先生が来たから小華ちゃんは席に戻って 行ったけど同時に後ろの席に采季くんが座った 「今日の放課後、仕事を頼みたいんだが 誰か残ってもらえないか」 周りからは「ムリー」と言う声が聞こえてきて 先生も困っている感じだった 「それじゃー・・・樽居、やってくれるか」 「は、はい」 返事をすると後ろから椅子の下を蹴られて 「あっ」 「何だ?残れないのか」 「い、いえ、大丈夫です」 先生は「HR終わり」と言って教室を出て行った
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