なんとかなら、ない

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昼休み 小華ちゃんとレストランでお昼を食べていると 「キャー」と言う悲鳴が聞こえてきて 采季くん達が入って来るのが見えて 「私、永京(えいきょう)くんと話したいな」 「私は巧和(たくと)くん狙い〜」 「やっぱりゆるプリ浦くんでしょ〜」 周りの子達が話しているのが聞こえてきたけど 更に近くから悲鳴が聞こえてきた 「小華ちゃん、隣のテーブルに座ってもいい?」 「良いけど」 巧和くんがトレーを置いて座ると私の背中に 誰かがぶつかってきていつもの事だけど 「どけよ」と小声で言われたから 「あ、私食べ終わったから先行くね」 「涼ちゃん一緒に行こう、またね、巧和くん」 トレーを持って席を立つと女の子達の テーブル争奪が始まっていて 采季くんとすれ違うと肘がちょんと触れて 「ふっ」と笑ったけどその顔を女の子達が 見逃すはずもなく「ゆるプリが笑った」と 更にヒートアップしている
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