とある高校生

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放課後の校門を出ると、夕焼けが空を染め始めていた。 風が少し肌寒く感じる季節だ。 友だちと別れた彼は、片手にスマホを持ち、もう片方で自転車のハンドルを握っていた。 彼女からのメッセージは…今日も来ていない。 「メッセージが無いっていうことは・・・。まだ怒ってんのか?難しいな。」 独り言を呟きながら、彼は自転車をゆっくりと漕ぎ出した。
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