629人が本棚に入れています
本棚に追加
「……なに、白木まさかお前、アイツと付き合ってるのか?」
「はい、付き合ってます」
さっきは
あえて言わなかったけど
彼のことを
誤解されたままは嫌で
はっきり先輩へとそう伝えた。
「お前、絶対に遊ばれてるだけだぞ!目、覚せよ!」
「なんで、先輩にそんなことわかるんですか?彼のこと何も知らないですよね?」
「知らないよ、知りたくもないし。それにお前とアイツとじゃ釣り合わないだろ?ふたり並んだら子供と大人みたいだし、なによりあんな無口な巨人って言われるようなヤツ、絶対にやめた方がいいに決まっ」
気づくと
私の手は先輩の
頬を思いっきり叩いていた。
「……叩いたことは謝ります。でも、何も知らないのに彼のことを悪く言うのはやめてください!!」
不釣り合いだとか
私への悪口ならいくらでも耐えられる。
でも
あっくんのことを何も知らないのに
彼のことを悪く言われるのは耐えれなかった。
.
最初のコメントを投稿しよう!