〇同・101号室・中・キッチン

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〇同・101号室・中・キッチン

肩からバスタオルをかけたTシャツ姿の番、立って手の中の名刺を見ている。その前に立っている茜美。 茜美「あの」 番「はい?」 茜美「番さん、マントとか着て現れると思ってました」 番「へ?」 茜美「シルクハットもかぶってないし、髭もない」 番「え?あ、そうか。ま、それはおいおい。それから、その吸血鬼の髭っていうのは、日本の何かの漫画のイメージざます。きっと」 茜美「ざます。あ。ああ」 番「まあ、座ってください」 茜美「はい。失礼します」 茜美、椅子に座る。 番「それより、御馳走になっていいんですか?牛丼。味噌汁は作っておきました」 茜美「感激です。吸血鬼が作ってくれたお味噌汁」 番「具は豆腐です」 茜美「ミスマッチです。最高です」
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