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(はい、喜んで)と言いたかったがそれは出来ない。
「私の一存ではどうにもなりません。殿下から国王にお話していただくしかないのでは?この婚約は王直々のお話でしたので」
「ああ、父には話をするしかないだろう。何しろ子供が出来たのだ…はぁぁぁぁ気が重い…」
アルフォン殿下は果てしないほど長いため息を落とした。
「ええ、私も残念ですが婚約は解消するしかありませんね」
「ああ、すまないソルティ嬢」
「では、失礼します」
私は俯き加減で静々と部屋を後にした。
ただ、ただ私はにんまり頬が緩みそうになるのをこらえるのがすごく辛かった。
部屋を出ると思いっきり頬をつねった。(痛い!夢じゃない)
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