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投げ落とされて・・ナジュ
眠ったままのナジュは
石作りの長い階段の上に運ばれて連れて来られた。
かなりの高さのある階段・・もし、落ちれば大怪我か下手したら死ぬかも知れない
寵姫に命じられたまま、寵姫の傍付き達、召使たちは・・
ナジュを階段の下へ投げ落とした!
幾度も身体を打ち付け、ナジュは痛みに目を覚ますが
まだ、身体を自由に動かす事など出来ない程、強い眠り薬
実は医療用で少し麻痺の薬も入っている
「あうう!」ナジュのうめき声 そこに飛び出してきたのは・・
ナジュを護衛するように命じられていたナジュの兄に似た兵士だった。
ナジュを庇い、抱き留めてそのまま一緒に階段を転がるように落ちて行く
どうにか彼の身体がクッション代わりとなり、ナジュは軽い打ち身に怪我だけで済んだ。
ホッとした顔をする奴隷兵士
「・・り、リギア兄さ・・ん」小さな声でうめくように呟くナジュ
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