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 麻里亜の服とブラジャーを取り去ると、胸の頂を口に含んで舌先で転がし始める。そしてもう片方の頂は紘太の指先にいじられ続け、麻里亜の体は急激に訪れた快楽の波に耐えきれず、大きく弓形になって小刻みに震える。  こんな感覚に陥るのは初めてだった。頭の中が弾けたように意識が飛び、息も一瞬止まったような気がした。大きく胸を上下させ、まるで限界まで走ったかのように呼吸が荒くなる。  もしかしてこれがイクって感じなのーー胸が熱くなり、こんな(あられ)もない姿を初めて見せるのが彼で良かったと心の底から思った。 「そろそろ挿れるの……?」 「まだダメ。麻里亜ちゃんには俺を受け入れてもらうための準備が必要だからね」  紘太は麻里亜のショーツを脱がせると、敏感な部分に指を這わせていく。水音がいやらしく響き、自分でも蜜が溢れていることがわかった。 「トロトロだね……」  その言葉と同時に、体を貫かれるような感覚を覚える。少し痛みを感じて顔を歪ませると、紘太が優しくキスをする。 「痛かったら言って。無理はしないで」 「大丈夫だから……もっとキスしてほしい……」  体の中を刺激する彼の指と、溶かされそうになる唇。様々な感情と感覚が入り乱れる中、彼と一つになりたいと強く願った。  刺激が少しずつ快感に変わり始めた頃、体の中から紘太の指が抜けていくのを感じて、切ない気分になった。 「ゆっくりするから……無理だったら言うんだよ」  頷いたものの、麻里亜の心は正反対のことを思っていた。痛くても、ようやく彼と一つになれるこの瞬間を大切にしたい。  紘太が麻里亜の中にゆっくり時間をかけて入っていく。たったそれだけのことが、こんなにも幸せな気持ちになるなんてーー痛みよりも、二人が繋がっている喜びが強かった。 「麻里亜ちゃん……本当は痛いんじゃない?」 「平気だよ……紘太くんが私の中にいるなんて夢みたいだもん……」 「そんな可愛いこと言わないでよ……!」  紘太は苦しそうに言葉を搾り出すと、麻里亜の唇を塞ぎ、腰を振りながらゆっくり何度も奥深くまで貫いていく。その状態に加え、彼の長い指が麻里亜の敏感な部分を刺激し始めると、痛みが徐々に和らぎ、少しずつ快楽の波が押し寄せ始めた。痛みや緊張感が消えた頃、とうとう麻里亜の体は絶頂を迎え、大きくビクンッと跳ねた。
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