もう一度キスしたかった

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ボスの知り合いでもあり    ありがたい話ではあっても    少し考えさせてくださいと、即答は控え ボスを残し独りでまたさっきの通りへ戻る。    そして続きをしようとも思ったけど    何となく気分が乗らなくなったから    アパートに戻る。 三茶の駅から程近い3階建ての割と    真新しいモダンな部屋。     ボスからあてがわれた私の住処(すみか)。 「あ、おかえり」 「ただいま」 私が帰るとケン兄が夜の仕事に出かけるところだった。ボスが経営しているキャバクラの支配人をしている。ケン兄は若いのにボスからの信頼は厚い。女にはほとんど興味がないこともあるのかも知れない。だから私としても同居してても心配はない。 どちらかというと異性というより        同性に近い感覚。
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