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プロローグ
「三日月か…」
梅雨の合間の晴れた夜
流れて行く雲間から覗く今夜の月は
三日月。
俺が空を見上げる時って
決まって三日月のような気がする。
この三日月は
これから消えて行く運命の三日月?
それともこれから満たされて行く三日月?
ーー優果、今度のライブ。
ーーん?ライブ?
ーー俺、行くから。
ーーなんで?いきなり。ツッキー、一回も来てなかったじゃん。
そう言って夜空を見上げた彼女。
ーーなんとなく、優果のライブ見たくなった。
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