0人が本棚に入れています
本棚に追加
「ハロウィンの季節だなぁ」
にょんたんずでの公園での集会。フーフーは、きのこの山を頬張りながらポツッと呟いた。
「僕はハロウィンの季節は瑠璃お兄ちゃんが忙しくなるからあんまり好きじゃないなぁ」
「翡翠はそうだよねぇ」
スイスイは、たけのこの里を口に運びながら呟く。
「だって何してるか分かんないし。伊織先生のスタジオのお仕事だってのは分かるけど、ハロウィンとクリスマスはどんなイベントしてるか誰も教えてくれないんだもん」
「瑠璃お兄ちゃんもいつかは教えてくれるって」
「フーフーは教えてくれないの?」
フーフーとスイスイは、家にあるパソコンでにょたチョコ男子モデルのイベントの動画を見ているはずだから知っているはずなのに。
「俺らは教えらんないよ。瑠璃お兄ちゃん、怒ったことないけど怒ったら怖そうだし」
「あと翡翠に教えたらすっごい落ち込みそう」
フーフーとスイスイはお互いに見合ってうんうんと頷いている。
「みんな何さ。でもハロウィンパーティって面白いんだろうなぁ」
「ならやっちゃう? 瑠璃お兄ちゃんも高校生のときに大さんと徹さんとイベントはじめてたみたいだし。その結果伊織先生の目に止まったみたいだし。まぁ何も考えてないんだけどさ」
フーフーはけらけら笑う。
「やろう! きっと僕らのお願いなら束砂お姉ちゃん、衣装作ってくれるし瑠璃お兄ちゃんも協力してくれるから!」
なんて話をしたから僕らは学校でハロウィンパーティをやることになったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!