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1.あの日のチーズケーキ
私が付き合う人は、何故かいつもろくでもない人ばかり。
この前は浮気性、その前は酒癖が悪い、そして今回は……両方。
「お酒飲むと暴言吐くし、飲み会では毎回女の子とキスしたり朝帰りしたり……」
「うん」
「挙句の果てに結婚してる人と浮気して請求された慰謝料を私に払わせようとしてくるっえ……そんな話ある……？」
「うん、やばいね」
深夜1時。彼氏と別れた私が電話をすると千秋はすぐに駆けつけてくれて、泣きじゃくる私の話をずっと聞いてくれている。
あまりにも情けない元彼と私の話も、千秋は絶対に否定せず最後まで穏やかに聞いてくれるから、私も徐々に落ち着きを取り戻していける。
「はぁ……ごめんね、こんな時間に呼び出して……」
「いいよ、気にしないで」
「ありがとう……」
「お腹すいてない？ ケーキ食べる？」
「食べる……」
私に辛いことがあると、いつもケーキを買って駆けつけてくれる千秋は、私の大切な友達。
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