1 違和感

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次の日、久しぶりに会社の近くのカフェで志穂とランチをした。 別部署の志穂と中々休憩が被ることがなかった。 それもあったしストーカーの事とかも最近バタバタとしていて、志穂に律と交際した話が出来てなかったのでたまたま被ったその時間で報告することにした。 「へー、小山内くんとね。結構噂になってたもん、前から。小山内くんと遥香」 「そんなに?」 「というか、小山内くんが遥香を好き!って感じだったよ」 そう言う志穂に、庵くんの言葉を思い出した。 ずっと見てたって言ってたけど、やっぱり私を好きでいてくれたからって事? 気付かなかったなあ。 「律は、私の恩人なんだ。面接の時も、最近のストーカー被害の時も。」 「ああ、気になってたそれ。大丈夫なの?」 「うん、律が近くに居てくれるからか、何も感じなくなって。」 志穂は少し笑うと「そっか」と言って、アイスティーに口を付けた。 「でも、私その庵くんって子が疑う理由ちょっとわかるよ」 「え?」 「ストーカーって彼氏出来たんだそっか…って引き下がれるもん?そんな物分りいい人がストーカーなんてするかな。」 と言葉を漏らしていた。 確かに、それはそうだけど。
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