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向かってる最中、私は庵くんに電話をした。
「今日、入るなって言われた部屋見てこようと思うの。最近鍵が掛けられてるんだけど、隠し場所に当てはあるから」
『待って、ひとりで大丈夫なの?あんた一人じゃ心配だよ。』
焦ったような声を出す庵くん。
本当は頼りたい、不安だし怖いし。
だけどここで庵くんを巻き込む訳にはいかない。
「大丈夫、何かあったら、そういう事だと思ってていいよ。念の為、庵くんには連絡しておく。でも、危険だから行動には起こさないでね」
そう念押しすると、少しが間が空いて『本当に気を付けて』という声が聞こえた。
何も無い事が1番だし信じてる。
何も無いって言い切るために調べるんだ。
そう決意して、律の家を訪れた。
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