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その一段を適当にそっと開いて中身を確認すると、アルバムと見た事のある私物だった。
これ…、私がなくしたと思ってた…。
私物の内容は会社で使っていたマグカップや、ペン。
髪ゴムと普段使っているものから身に付けていたものまでジップロックに入れて保管されている。
アルバムには、大量の隠し撮りと思われる写真達。
これで確信した。
あのストーカーは、律だった…。
今までストーカーと過ごしていたと知り急に恐怖で身体が震える。
あの時怖い思いさせられた犯人は、実は守っていてくれた恋人なんかじゃなくて
───────ストーカー本人だったなんて。
「幻滅した?好きになった男がこんなので」
後ろから冷たい声が聞こえて、振り返る事も出来なかった。
だけど、律だ。
「…律だったんだね。」
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