2 真実 

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「最初は隠したかったけど、余りにも嗅ぎ回るからさ、遥香の可愛がってる後輩も遥香も。遥香は俺のって自覚なく他の男にも愛想振りまくし、いっそバレて欲しくなって分かりやすくこの部屋の鍵を隠したりして、予想通りに動いてくれたよね。」 そう言いながら、私を後ろから抱きしめる。 怖い、あの時のストーカーが私の気になってた人だった。 ずっと視線を感じていた相手は律だった。 このアルバムも、私ですら覚えてない出来事ですら残っててずっと見られていたんだ。 「ずっと、殺してやりたかった。遥香から触れられるあいつも、その周りで遥香を勝手に見ている男達も。」 私の首元に手を当てられ、ひゅっと喉がなる。 上手く息ができない。 「お願い。庵くんには何もしないで」 「ああその庵くんって呼び方も。本当、何もかも気に入らない。」
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