2 真実 

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それから部屋の鍵は閉められて、手錠も繋がれたままだった。 私は会社に行けず、ただただ座っているしかない。 朝ごはんは、律が嬉しそうに食べさせてきた。 何をするにも律がいないといけない状況で、トイレとか行くにしても、手錠を律と繋いで行かなきゃいけなかった。 本当、おかしな生活。 ストーカーだと気付く前の甘やかされての生活は心地よかったけど、今のこの生活は望んでない。 そして、普通に会社に行ける律と、外と連絡取る手段などは封じられ、なにもじゆうがきかない私。 ここのマンションは15階建ての10階。 手錠を外しても、部屋の鍵を開ける手段がないのと、飛び降りて逃げる事も出来ない。 手錠は頑丈で外れてはくれない。 外そうと乱暴にしても私の手が使えなくなるのが先だろう。
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