Prologue

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次の日職場に行っても、誰かに見られてるかもと思ったら気が休まらなかった。 いつものコンビニに寄るのはやめて、カフェスペースでホットカフェオレを自販機で購入する。 「遥香(はるか)?」 後ろから声をかけられて振り返ると、同期の小山内(おさない)(りつ)。 容姿、性格共に良くて、仕事でもよく頼りにされている。 彼に惹かれる人は結構多くて、私もその内の1人だった。 そして、遥香というのは、私の名前。 森 遥香。 「律…。」 「元気無くない?どうした?」 隣に並んで、私の顔を覗き込む。 同期だからか、こうしてよく気にかけてくれる。 スタイルも良いからスーツも着こなせて、髪はダークブラウンと落ち着いたカラーの髪色で、マッシュと言える髪型をしている。 そして、引き込まれそうな黒い瞳に捕まると、目が離せなくなる。
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