幼少期

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ノファンは顔だけは良かった。 お人形さんみたいと言われた。 幼少期の子供は可愛らしいがノファンの可愛らしさはより際立っていた。 しかし言葉を話しだすのが遅い事(4歳くらい)と癇癪を起こしたり泣き出す習癖を気になりだしただろう。 親は児相にノファンに知的障害が無いかを診てもらう事になる。 しかし、ノファンは意外にもここでは謎の才能を発揮してしまう。 それで職員からは「IQは117あって平均より高いですよ。きっとちゃんと育てればこの子は優秀な子になります」と親に言ったのであろう。 それで一度目の検診は終わるのだがそれが更なる試練を与えられる事になるとは親も、ノファンも知る由も無かった。 保育園にノファンは預けられていて、多くの児童と絡んだがノファンは花壇をわざと落としたり問題を起こしていた。 殆ど記憶は無いが青い鳥の話とかだけ紙芝居で見た事があった。 あとチビクロサンボも見たっけか? 殆どの子が将来に夢や希望を膨らませる中ノファンは上の空だった。 特撮ヒーローとかお姫様に憧れたり、先生と結婚するとか可愛らしい事を言う児童が多い中ノファンはただボーッとしていた。 ただ可愛いがられるのが嫌で仕方ない。 そんな勿体無い事を考えていた。
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