223人が本棚に入れています
本棚に追加
「永井沙羅、12月13日生まれの16歳。永井恵美子の養女で、養母である永井恵美子の死後、現在一人暮らし。いくら調べても出てくるのはこれだけなんだ」
「⋯学校側や法的書類に記載されてる、最低限度の情報ってところね」
だけどこれは予想の範囲内。両親を探し始めた時、最初に書類を調べたけれど全て無駄だった。
「それじゃあやっぱり⋯」
「だけど1つだけ、分かったことがあるんだ」
修二の口角が僅かに上がる。
「生年月日が世那と全く一緒だった」
「!?」
最後の時雨のひと言で、私は驚きに顔を染めた。
最初のコメントを投稿しよう!