明かされた事実

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————————————————————————————————⋯⋯ 「はぁ⋯」 学校帰り、クラブのソファに沈んでため息をもらす。 1週間、あれから沙羅は消えたまま。 「彩香、まだ連絡繋がらない?」 「ええ。いとも?」 「うん⋯⋯学校、今日も来なかった」 いとの顔が暗い影に覆われる。 この1週間、いととはたくさんのことを話した。 以前からいとは沙羅がなにかを抱えているのをちゃんと理解していて、それに触れないよう適度な距離を保っていた。 時雨との話もあのままで。 いろんなことが重なってしまって、だけどなにより消えた沙羅が心配だった。 あの日、泉くんの話をした途端にどこかへ行ってしまった沙羅。沙羅が居なくなったのにもしかして泉くんが関係しているかもしれないと思ったけれど、泉くんもあの日以来クラブに来ていない。 お父様もダメ、香織さん達にも接触できないなんて⋯⋯無力な自分が情けない。 緒方世那の存在のこと、母親のことを一刻も早く沙羅に伝えないといけないのに。 沙羅に家族を探そうとけしかけたのは私で。 緒方世那の存在を知った日に沙羅と連絡が途絶えるなんて、なにかあったとしか思えない。 私がいつの間にか沙羅を危険に晒していたのかもしれない。
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