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それから毎日泉は私と共にお昼を過ごし、たまに「今日は行かない」と連絡が入った。
彩香は頻繁にクラブに行っているけれど、私は彩香について行ったり行かなかったり。
泉も毎日クラブに行っているわけではないようだ。
沢原さんとは、挨拶をするくらいの仲になった。
クラブでは一言も話さないから“永井さん”と“サラ”が同一人物だとは気づいていないようだった。
まあそれが普通なんだけど⋯⋯。
「⋯⋯⋯」
ご飯を食べた後のこの時間、いつもなら眠る体制に入る泉が今日は珍しく起きている。
沢原さんと関わりを持ってから、目の前で雑誌を読むこの男の異常さを改めて実感した。
「ねえ、」
相変わらず静かなこの部屋で、前から少し気になっていたことを聞いてみる。
「泉は沢原さんのこと、どう思ってるの?」
本条と真木や、あの部屋にいる男達と親しそうに話す沢原さんだけど、泉とだけは、仲が良いどころか話をしているところすら見たことがなかった。
まあ、ときどきしかクラブへ行かない私が見た範囲内のことだけど⋯⋯。
質問の意味がわかっていないのか、泉は雑誌から顔をあげて首を傾げる。
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