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きっかけは中学1年生の秋。
小学校から同じ友達も多くて、充実していた学校生活。
クラスにも目立つ子とそうでない子がいて、グループに分かれて行動する。
本当に些細なよくあること。同じグループのリーダー的存在の子が想いを寄せている男の子が、私に告白してきた。
もちろん断った。友達の好きな子だし、私には友達という存在の子だったから。
それで終わったと思ったのは、私だけ。
「裏切り者!私のことバカにして楽しかった!?」
そのあとは、ひとりぼっちだった。
リーダーの彼女は交友関係もとても広くて、小学校からずっと仲良しだった子からも、違うクラスの子からも完全にいないものとして扱われた。
だけど飽きたのか気が変わったのか、3学期になると何事も無かったように話しかけられるようになった。
それから2年間は変わらず過ごしたけれど、いつかまたひとりぼっちになるんじゃないかと心の中でいつも思った。
だから、中学の子が誰もいないこの高校に入って夏休みに時雨達と関わるようになって、2学期に友達に無視されても、不思議とすんなり受け入れられた。
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