「視」

1/1
前へ
/53ページ
次へ

「視」

私、楽しいの お気に入りのお友達と一緒なの 名前はねぇ。。。 「ねえ!娘は何と言ってるんです?あなた霊能者でしょ?分かるんでしょ!」 「いや、あのボク。。。霊能者じゃ。。。(やべえじゃん。。。視える、って嘘ついてヤラセのYouTuberだし)」 目の前には女の子が横になって口をパクパク動かしていた 何を言っているのか知りたいと、母親がこの男を連れてきた 「分かるんでしょう?お金なら払いますからお願いします」 必死な母親に男は正直に言えず霊視をするふりをする 「誰なんですか!あの人は!」 「え?何がですか?」 「私は視えるんです!聞こえないだけなんです!娘の周りに三人、女がいるでしょう?誰か聞いてください」 男は背筋が凍りついた (そんな。。。ど、どうしよう。。。だ、誰かボクを助けて。。。) 男の心の声は誰かに届くのかは誰にもわからない ―完―
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加