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「幸せの鏡屋~今回は店主が加担します~」
「いらっしゃいませ
何をお探し。。。」
美しい店主は言葉を詰まらせた
「幸せの鏡ありますか?」
破れた服に裸足で痩せこけた少女がそこに
「ええ、ございますよ
ママに言われたのですね?
こちらをどうぞ」
店主は金色の手鏡を渡し微笑んだ
「あなたの苦しみを鏡が肩代わりしますよ
そしてその鏡を使うママに何倍にもなって絶望、恐怖、不安等が襲いかかりますから
ご安心なさい」
と、そっと少女の頭を撫でる
美しい店主は珍しくお客様の味方をすることもあるのです
~完~
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