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「擬態心中」
好きなだけじゃ一緒になれない
彼の母親は私の家族をバカにする
可愛がっているペットのナナフシに毎日辛い想いをぶつけると、いつの間にか彼の母親が私に懐いてきた
彼が言うには性格も私に似てきたらしい
不思議なことにナナフシが枝に擬態したまま何日も動かなくなり、そのうち本当に枝になってしまった
その枝は何処と無く彼の母親の指に似ていた
節が、変わった形の指輪に似ていたから
彼の母親はその指輪をいつも自慢していたんだもの
～完～
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