偶然 新幹線隣席

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「創真くん、なんでいまだに日本にいるの!!シリコンバレーに戻ればいいのに!!フルリモートで仕事ができる世の中だからって自由過ぎるわっ!!」 シリコンバレーにあるGooglo本社でAIプログラムの開発を行っているエリート社員な創真くん。 交際してる時、創真くんに憧れている女性社員一同から嫌がらせをされ、仕事に支障まで出た。 「そっか、円高だから日本で生活した方がお金がかからないからか」 年収一億円オーバーの創真くんはたんに日本での生活が過ごしやすいから在住してるだけだと思うも、株式投資でヤラカシタ私は思考が卑屈になって塞ぎ込む。 「マンションに引きこもって細々と生活を送ろう」 創真くんと遭遇したくない。 品川駅から徒歩十五分。 地上三十二階建てタワーマンションの七階にある1LDKの隠れ家に足を踏み入れる。 スマホとiPadとノート型パソコンで仕事をしていた国内外転々と渡り歩く生活とは違い、三年前の型式だけど高性能なパソコンが三台ある。 AIプログラムや高度なCG開発などの仕事を請け負えばガッツリ稼げる。 「フリーランスの仕事でお金を稼いで、一生遊んで暮らせるお金を稼いで田舎に移住しよう!!」 創真くんと遭遇した事で精神的に塞ぎ込んでしまった。
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