君が居たから。

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「いいよ、何々?何でも聞いて〜」 相原先生は笑顔で答えてくれた。 俺は「はぁ…」と息を出し、 「あの、俺が登校拒否している理由は知ってるんですか?」 「詳しくは知らないのよ」 「どれだけ知ってるんですか?」 俺の登校拒否の理由を先生達が知らないわけない。 多分、学校中が知っている事だ。 「そうね〜、翔くんが虐めを受けたから学校を休んでる…としか」 「え、誰にされたとか聞いてないんですか?」 「名前までは…」 「そう、ですか」 そうか。 主犯格のアイツなら隠せるもんな。 あと、先生達もアイツを疑っていない。 「あ、無理に言わなくていいのよ?」 「え?」
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